シルビアのデフ交換なんて普通のことでしょ!と思う方もいっぱいいるとは思うのですが、長年走っているだけあって、いろんな所が改造されていたり部品が流用されていたりなどで簡単にいかないことも多々あるのです。
今回もいろいろありましたよ。
もともとLSDが入っていると思われる車なのですが、走ってみるとどうやらデフが完全にロックしています。
直進から少しハンドルを切るだけでガツガツとしてすごい状態。
このLSDを部品交換で修理するより、この際新しいLSDにしようということになりました。
チョイスしたのはクスコのタイプRSです。
LSDと一緒にデフサイドベアリングとリヤカバーのガスケットが付いてきました。
オイルシールは純正品を別に準備します。
まずはデフをキャリアごと取り外します。
デフオイルを抜くところからですが、この抜いたオイルの状態でも中の様子を少しは予想できます。
なので通常のオイル交換でもそうですが、オイルの受け皿はきれいな状態で使用します。
ドレンボルトのマグネットにはそれほど大きな金属片などは付いていません。
外したデフキャリアはブリーザーパイプから噴いたオイルに砂やホコリがつき真っ黒な状態です。
リヤカバーを開ける前に外側をきれいに洗います。
この時にふと「13シルビアのデフキャリアってこんな形だったかな?」という疑念が。
サイドフランジの形状にも「?」という感じ。
とりあえず開けてみます。
リヤカバーを開けてサイドフランジを自作工具で固定し、スライディングハンマーで抜き取ります。
左側はすんなり抜けたのですが、右側は抜けてきません。
何度か引っ張りやっと抜けたと思ったら、Cリングが破損していました。
デフの中を覗くと、右側サイドフランジのCリングはデフの中に付く構造。
どうやらこのデフについていたサイドフランジは適合外の車種のもののようです。
外したデフのリングギアボルトを一本外してみると、ボルトの径は13mm。
どうもスカイラインのデフのようです。
対して用意してあるクスコのデフはシルビア用なのでボルトサイズは12mm。
このままではボルトが入らないので、ここをボール盤で拡大しました。
そしてここでひとつ問題が発覚。
続きは明日です。