前回、筑波サーキットでのREVアタックでエンジンブローしてから早や5年。
新しい中古エンジンを手に入れ走らせようということになりました。
とりあえずブローしたエンジンを下ろしました。
コンロッドがシリンダーブロックを突き破り大穴が開いています。
すぐ下についていたオイルブロックも真っ二つです。
ブローの原因はオイルの吸い上げ不良によるコンロッドメタルの焼き付き。
オイルパンにバッフルプレートをつけていたのですが、最初からつけていたわけではなくて走り始めてしばらくはノーマルのままだったんですね。
その間にメタルにダメージが溜まり、筑波に行くためにつけたタコ足のおかげで一気にパワーアップしたことがトドメを刺したのか…と思いました。
ということで次はこうならないように最初っから十分な対策を施すことにしました。
このようにノーマルノオイルパンにはバッフルらしきものはありません。
サーキットのように横Gがかかる環境では吸い上げ不良も起こるでしょうね。
加工したオイルパンがこれ。
オイルパンの右側が進行方向になります。
右コーナーでは左の大きなバッフルがオイルの偏りを防ぎます。
右側の空間には大きいオイルポンプが入るので、こちらはそれほど問題はありません。
ストレーナーを囲むように高さ15mmの小バッフルも追加で取付しました。
ストレーナーを入れるとこんな感じです。
良く見るとストレーナー側にも問題が。
アルミのストレーナーに薄い鉄の底板が付き、この板の底からオイルを吸い上げる構造なのですが鉄板のカシメ部が隙間だらけなのです。
これでは吸い込み口がいくら低くても一段高いところからエアを吸ってしまう…。
対策として一度カシメを外して、耐熱性の液体ガスケットでしっかりシールしておきました。
オイルポンプはギア式でフリクションも少なく、ブロック下部を前後に繋ぐラダーも入っているという素晴らしい作り。
25年前の車ですよ、これ。
ちなみにヘッドカバーはマグネシウム製です。すごい…。
言い忘れていましたが、この205に積んでいるエンジンはプジョー405MI16のツインカムヘッドのものです。
205はシングルカムのバルブなのですが、シリンダーブロックは基本同じものなのでエンジンはボルトオンでマウントできます。
排気量も同じ1.9リッターです。
早速間瀬サーキットへテスト走行へ行ってきました。
前夜までの雨でウェット路面で走ることになったのですが車は絶好調!
タイヤが6年前のA048だったにも関わらず1分8秒台が出てビックリ。
エンジンの調子もさることながら、やはりタコ足でかなりパワーアップしてますね。
ストレートエンドでは4速7,500rpmまで回りもうちょっとで5速に入りそうです。
(ちなみにレブは7,000rpm)
ドライでの走行なら4秒台が見えそうです。
次の走行が楽しみな状態で冬眠です。
【小さい秘密】
実はこのテスト後、本庄サーキットで行われた走行会へ意気揚々と出かけていきましたが、音量規制に引っかかって走行できず。
さてマフラーどうしましょうかねえ…(;´∀`)
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