ビューエルというバイクフレーム溶接と、EXマニにO2センサーボスをつけてほしいとのこと。
このビューエルというバイク、エンジンはハーレー製で、いわばハーレーの兄弟メーカーです。
フレームはこんな感じで、都合の良いことにそのまま地面に立てることができる形です。
Gクランプで仮止めされているパーツ(サブフレーム)をメインフレームに溶接で固定します。
サブフレームは基本的にボルト留めなのですが、メインフレームと接するブラケット部は溶接する作りになっています。
まずGクランプで位置決めされている状態で一部を仮溶接します。
あとはクランプを外してからそれぞれ3ヶ所のブラケットを均等に少しずつ本溶接していきます。
一気に溶接してしまうとひずみが発生してしまいます。
次はマフラーのO2センサーボスの取付です。
マフラーの穴とボスの座面加工はお客さまがすでに作業済。
マフラーはステンレス製でセンサーボスはスチール製。
違う金属じゃないの?とお思いの方もいるかもしれませんが、ステンレスとスチールは問題なく溶接できるのです。
TIG溶接でこのようにきれいに取付できました。
センサーボスが排気出口側に向かって斜めになっているのはわざと、と言うかO2センサーの一番良い取付方法です。
フレーム側もきれいに仕上がりました。
ブラケット溶接後、サブフレームを留めてみても穴のズレはなくひずみはほとんど出なかったようです。
ひずみは溶接作業で一番気になるところですね。
バイクの部品の加工や溶接は車以上に外からよく見られるので、実はちょっと気を遣ってます。