エンジンオイルが漏れているのはヘッドカバーガスケットとなにやらインマニ下部のシリンダーブロック辺りなのですが、いろいろな部品に遮られてどこからなのかは見えません。
とりあえずはタペットカバーの取り外しから。
その他にも邪魔なパーツをどんどん外していきます。
エアコンのフィルターをちらっと確認すると真っ黒で、これも交換することに。
この際点火プラグも交換することになりました。
ダイレクトイグニッションコイルの配線も熱による劣化でかなり硬くなっています。
無理に曲げないよう、注意しながら外します。
取り外したプラグを見ると四方向に設置電極が付いたタイプ。
耐久性がありそうですがさすがにかなり減っていました。
新品プラグも同じタイプです。
指定された締付け方は28Nmで仮締めした後90°回すというもの。
プラグのネジ部に焼きつき防止用コンパウンドを塗ってから締付けるようにしています。
何も塗らない方がいいという話もありますが、締付け時にオーバートルクにならないようにしっかりとトルク管理できれば問題はありません。
むしろプラグは長期間外さないことがほとんどなので、ネジ部に硬いカーボンが挟まり、いざ取り外しという時にヘッド側のねじ山を傷めてしまうこともあります。
次は問題のオイル漏れ箇所の確認を。
まず手前のエアクリーナーボックスから外し、オルタネーター、ベルト、テンショナー等も外していきます。
すると怪しげなところを発見。
どうやらオイルフィルター取付部と一体の大きなブラケットとシリンダーブロックの合わせ目からオイルが漏れているようです。
可変バルタイ用のオイルラインを切り離し、ブラケットを外してみるとやはりここからでした。
合わせ目のゴムパッキンがプラスチックみたいに硬化してペッタンコになっています。
ゴムの弾力性がシールの要、これでは漏れても仕方ないですね。
新品パッキン取付の際は液体ガスケットも併用しました。
これでかなり漏れにくくなります。
ただし横にはみ出るほど塗らないのがコツですよ!
クーラントが漏れているのはサーモスタットキャップと一体になっているラジエータアッパーホースの取り出しパイプ部。
樹脂でできています。
これも新品部品に丸ごと交換で解決です。
タペットカバーのパッキンもプラスチック化してカチカチ。
新品交換します。
それにしても最近はエンジン周りの部品がどんどん樹脂製に変わってきていますね。
タペットカバーやインマニなどは結構前からですが、オイルパンまで樹脂性の車も出てきました。
生産コストや軽量化などの目的だと思いますが、何というか「エンジンとしてのカッコ良さ」がなくなってしまいちょっと残念。
樹脂パーツは金属と違って経年劣化でもろくなり寿命を迎えます。
10年過ぎたらインマニやオイルパンまで定期交換部品ですなんて、車を長く大事に乗りたい人には大変です。
メーカー的には新車への買い替え時機ですよということなんでしょうが…うーん。
<本日の変換候補>
しりんだーへっどがすけっと→[変換]→シリンダーヘッドが助っ人
えきたいがすけっと→[変換]→液体が助っ人
そ、そうですか…。